永田町の一本杉

更新日:2021年11月30日

赤い小さな鳥居のような建物の前に立っている大きな杉の木の写真

永田町の一本杉

この一本杉は、かつて原っぱの中に杉の木が1本だけあったので、こう名づけられた。この一帯は、江戸時代から明治10年代(1880年前後)にかけて、那須野ヶ原と呼ばれる広大な原野であった。江戸時代、この原野に目じるしとして何本かのスギの木が植えられたらしい。そのほとんどは野火で焼けたり伐られたりし、この1本だけとなった。

明治14年(1881)、この周辺は鹿児島県出身の大山巌(おおやまいわお)(元帥(げんすい)・公爵)と、いとこの西郷従道(さいごうじゅうどう)(海軍大臣・侯爵、西郷隆盛(さいごうたかもり)の実弟)の経営になる加治屋開墾場(かじやかいこんじょう)(後の大山農場・西郷農場)となった。この2人は那須野ヶ原での狩猟を楽しみ、その際この木かげで弁当を広げたりしたという。昭和30年(1955)ごろ、近くの住民はこのスギを御神木とした一本杉稲荷神社をまつり、今日に至っている。この一本杉は西那須野駅前市街地のほぼ中央にあり、平成23年(2011)には周辺が整備された。

名称

永田町の一本杉(ながたちょうのいっぽんすぎ)

指定年月日

昭和39年(1964)10月1日

員数

1本

指定別

市指定

区分

記念物

種別

天然記念物

所在地

那須塩原市永田町866-2

所有者

那須塩原市

地図リンク

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 生涯学習課 文化振興係

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479

お問い合わせはこちら

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
このページの情報は役に立ちましたか?



このページの情報は見つけやすかったですか?