板室本村の銅造大日如来座像

更新日:2021年11月30日

「奉納」と書かれた布の前に設置されている板室本村の銅造大日如来坐像の写真

板室本村の銅造大日如来座像

板室本村(板室の古くからある中心的集落)の大日堂に安置されている大日如来座像は、享保12年(1727)、江戸の鋳物師(いものし)「西村和泉守(にしむらいずむのかみ)」により造られた座像である。高さ98センチメートル・座幅68センチメートルあり、銅造物として市内最大のものである。

真言密教の本尊にふさわしく、尊顔は理知的で均整のとれたもので、美術品としても見事な作である。願主として「松原庵」を中心に左右に「木綿畑村・板室村」と台座中央に刻まれている。

伝承によれば、願主は白湯山(はくゆさん)に奉納するために鋳造したが、輸送困難のため白湯山の一の木戸である板室村に安置したと伝えられる。白湯山とは、茶臼岳(月山)の8合目、御沢上流にある温泉の湧出源で「御宝前の滝」と呼ばれ、山岳宗教の霊場とされた。

明治時代までは、この大日如来堂近くに修験者(しゅげんじゃ)のための行屋(ぎょうや)(宿舎)があり、後年は小学校(穴沢小学校板室分校)にあてられていた。

名称

板室本村の銅造大日如来座像(いたむろほんそんのどうぞうだいにちにょらいざぞう)

指定年月日

昭和44年(1969)7月10日

員数

1躯

指定別

市指定

区分

有形文化財

種別

彫刻

所在地

那須塩原市板室757

所有者

東福寺

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〒329-2792
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ファックス番号:0287-37-5479

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