那須疏水旧蛇尾川伏越出口

更新日:2021年11月30日

上が石で作られていて、下に穴がある那須疏水旧蛇尾川伏越出口の写真

那須疏水旧蛇尾川伏越出口

日本三大疏水の一に数えられる那須疏水の開削(かいさく)当時の施設の一部で、那須野ヶ原開拓の歴史的遺産であり、近代の土木遺産でもある。那須疏水の開削にあたり、水路を蛇尾川(さびがわ)の地下を通すために明治18年(1885)に隧道(ずいどう)(トンネル)が設けられた。このように河川を横切る形で河床の下を通す水路を伏越(ふせこし)と言うようで、この伏越は蛇尾川伏越と呼ばれた。
蛇尾川伏越は切石積みで、その断面は五角形、長さは146間余(267メートル)、幅は4.5尺(約136センチメートル)であった。切石と切石の間のすき間には、那須山から運ばれたイオウがつめられた。この石積みには高い技術が必要とされ、疏水取入口の隧道工事とともに、大分県方面から技術のある石工を招いて工事を進めた。
昭和42年(1967)着工の国営那須野ヶ原総合開発事業により那須疏水の大規模改修も行われ、昭和44年(1969)隣接地に新しいトンネル(蛇尾川サイホン)が造られ、これまでの隧道は廃止された。
旧隧道の内部はコンクリートでふさがれたが、出口の形状は今も残る。

名称

那須疏水旧蛇尾川伏越出口(なすそすいきゅうさびがわふせこしでぐち)

指定年月日

平成9年(1997)3月31日

指定別

市指定

区分

記念物

種別

史跡

所在地

那須塩原市上横林426

所有者

那須疏水土地改良区

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教育部 生涯学習課 文化振興係

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479

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