烏ヶ森の丘

更新日:2021年11月30日

緑の葉がついている木々の前に桜の花が咲いている木々が立っている写真

かつては桜の名所として名高かった烏ヶ森の丘

烏ヶ森は標高297メートルの丘で、かつて那須西原(那須野ヶ原の一部)と呼ばれる原っぱのほぼ中央にあった。鎌倉時代初めの建久(けんきゅう)4年(1193)、将軍源頼朝(みなもとのよりとも)による那須野巻狩の際、頼朝がこの丘にのぼったと伝えられている。江戸時代には、石上(いしがみ)(大田原市)の村民によって、稲荷神社がまつられた。
明治時代に入り、那須野ヶ原の開拓が大々的に進められた。その中で見晴らしの良いこの丘に身分の高い人が訪れたり、丘上で歴史的な式典が行われたりした。特に明治12年(1879)には伊藤博文(いとうひろぶみ)(後の首相)・松方正義(まつかたまさよし)(同)が丘上に上がり、同14年(1881)には有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)が訪れて記念の松を植樹した。また同18年(1885)には、丘上で那須疏水の起工式が行われた。明治21年(1888)には新しく烏森(からすがもり)神社がまつられ、同31年(1898)には印南丈作(いんなみじょうさく)(那須野ヶ原開拓の恩人)の記念碑が立てられた。
明治時代末期から昭和時代初期にかけては、関東地方有数の桜の名所となり、開花期には大変な人出でにぎわった。なお毎年4月中旬には、丘の下で開こん記念祭が行われている。

名称

烏ヶ森の丘(からすがもりのおか)

指定年月日

昭和39年(1964)10月1日

指定別

市指定

区分

記念物

種別

史跡

所在地

那須塩原市三区町5-6ほか

所有者

那須塩原市

見学にあたって

烏ヶ森公園内に駐車場あり。

地図リンク

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 生涯学習課 文化振興係

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479

お問い合わせはこちら

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
このページの情報は役に立ちましたか?



このページの情報は見つけやすかったですか?