塩原軌道「塩原口」駅舎跡

更新日:2021年11月30日

手前に道路があり奥に木々があり、その間に屋根のようなものが見える写真

塩原軌道「塩原口」駅舎跡

塩原軌道「塩原口」駅舎は塩原温泉の表玄関として、塩原ガマ石園地にあった。当時、駅舎周辺には土産物屋や人力車の乗り継ぎ所があり、運転手の宿舎もあって大変賑(にぎ)わったという。
塩原軌道は、蒸気機関車により明治45年(1912)7月11日西那須野~関谷間が開通。大正4年(1915)10月14日、新塩原駅(現在の入勝橋付近)まで延長された。
大正10年(1921)西那須野~新塩原間が電化され、「塩原軌道株式会社」から「塩原電車株式会社」と改称。翌大正11年4月には塩原口まで延長され、同9日には開通式が挙行され、祝いの花電車(はなでんしゃ)が運行された。その後、終点・福渡(ふくわた)温泉まで延長される計画だったが、実現しなかった。
電化後は運行本数を増やし、多い時には一日八往復を数えたが、昭和2年(1927)の金融恐慌(きんゆうきょうこう)、続く世界恐慌(せかいきょうこう)等による全国的な大不況のあおりを受け、利用者が減少した。さらに、大正4、5年頃から貸し切り自動車の営業が始まり、大正15年(1926)からは、営業を開始した乗合自動車(のりあいじどうしゃ)の普及も重なり、経営が厳しくなり、昭和7年(1932)1月に運転を休止し、同10年(1935)12月に軌道廃止並びに会社解散となり、23年の幕を閉じた。

名称

塩原軌道「塩原口」駅舎跡(しおばらきどう「しおばらぐち」えきしゃあと)

指定年月日

平成9年(1997)3月31日

指定別

市指定

区分

記念物

種別

史跡

所在地

がま石園地内

管理者

栃木県県北環境森林事務所

見学にあたって

駐車場あり

地図リンク

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 生涯学習課 文化振興係

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479

お問い合わせはこちら

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
このページの情報は役に立ちましたか?



このページの情報は見つけやすかったですか?