百村の百堂念仏舞

更新日:2021年11月30日

百堂念仏舞は念仏踊りの一種で、起源については、百村地区での何度かの火災による記録等の焼失で明らかでないものの「嘉永(かえい)3年7月吉日新調」(1850)の墨書きのある衣装箱が残っている。また、踊りに使用する鐘の銘には「延享(えんきょう)3年正月吉日」(1746)の文字が残されている。
盆中の農耕儀礼的な芸能として、たくさんのお堂にお参りして奉納したところから、この名が生まれたと言われる。以前は、旧暦7月15日に村のはずれや辻、光徳寺の境内などで舞われていたが、大正2年(1913)上演後は中断。しかし、関係者の努力により昭和34年(1959)から翌年にかけ復活し、その後短い中断をはさみ、現在は4月29日に行われている。
念仏舞の奉納は、光徳寺から出発、笛の音にあわせて纏を先頭に念仏(梅若)を唱えながら街道を流し、東福寺門前、西の辻と場所を変えて舞を披露したのち、愛宕神社に上り、舞を奉納する。舞は、念仏と笛の音を伴奏に色彩豊かな衣装をまとった警護・形振・鐘木切り・太鼓打ちで上演される。

この踊りの基本形は、踊り子(ナリフリ2名・ショウモクキリ4名・太鼓打ち2名)と笛方3名・念仏唄数名が、笛のリードで光明遍照・オカザキ・トウトノマイ・綾念仏などを美しく踊る。踊り子が左右に分かれ、あたかも綾をくむように踊る綾念仏は演目中最も美しい。
復活された芸能であるため一部が欠落しており、現在の演舞は15分程度で終了する。

衣装を身に着けたたくさんの人が念仏舞をやっている写真

名称

百村の百堂念仏舞(もむらのひゃくどうねんぶつまい)

指定年月日

昭和48年(1973)11月5日

指定別

国選択

区分

民俗文化財

種別

無形民俗文化財

所在地

百村本田地区

所有者

百村百堂念仏舞保存会

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