板室温泉「温泉記」

更新日:2021年11月30日

右から左に「温泉記」と書かれている古文書の写真

この温泉記は黒羽(大田原市)出身の秋本以正(あきもとゆきまさ)が、正徳4年(1714)に板室温泉で綴った漢文体の文書である。内容は板室温泉の自然や情景、風物から効能にまで筆が及び、当時の板室温泉を知る貴重な古文書である。

以正は元禄元年(1688)に黒羽藩士の子として生まれ、長じて江戸へ出て荻生徂徠(おぎゅうそらい)に学び、徂徠門下11位に列した。東都一の才子といわれ、漢詩文に優れ諸大名や貴顕(きけん)の詩会に招かれた。元文(げんぶん)3年(1738)、岡崎藩(愛知県岡崎市)の儒官となり、藩主水野忠辰(ただとき)や藩士・城下の商人などへ漢学や漢詩文を教授し、同地で没した。そのため岡崎市には、多くの漢詩文や頌徳(しょうとく)の碑が現存している。
なお、もともとは板室(板室本村)の室井家で所蔵していたものである。

名称

板室温泉「温泉記」(いたむろおんせん「おんせんき」)

指定年月日

平成13年(2001)3月9日

員数

1点

指定別

市指定

区分

有形文化財

種別

古文書

所有者

那須塩原市

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〒329-2792
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電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479

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