関谷の城鍬舞

更新日:2021年11月30日

たくさんの人たちが衣装を身に着けて関谷の城鍬舞(せきやのしろくわまい)を踊っている写真

関谷の城鍬舞

田植え踊りを芸能化した風流系の芸能で、城鍬舞や平鍬踊りと呼ばれる民俗芸能は、栃木県北部箒川沿いの穀倉地帯と福島県南部に現存している。この城鍬舞は、旧大田原藩領である箒川沿いの関谷を含む6か村で伝承されていた。現在は那須塩原市の関谷と上大貫、大田原市の上石上の3地区で伝承されているが、衣装も曲も舞も同一ではない。

起源については定かではないが、口碑伝承によれば天文2年(1533)鳩ヶ森城が落城し、関谷村は大田原氏の支配下に置かれた。やがて天文12年(1543)大田原城の築城が行われ、関谷村を含む領内の村民が動員された。

その完成祝いに領主が城内で慰労の宴を催した際に、労役に駆り出された農民が即興的に鍬を持ち、また樽を叩いて踊ったのが始まりといわれる。

この城鍬舞は大正11年(1922)ごろを最後に中断していたが、地元有志により昭和57年(1982)復活し、現在は4月に行われる地元の愛宕神社例祭に奉納されている。

  • <舞の芸態>笛4人(大人)、太鼓打ち2人(大人)、鍬たたき12人(子ども)、旗持ち2人(大人)
  • <演目>「街道踊り」「神明」「東天」「下座」「唐土の舞」「和楽」「鎮め」「九練り」の順に行われる。

名称

関谷の城鍬舞(せきやのしろくわまい)

指定年月日

昭和59年(1984)9月9日

指定別

県指定

区分

民俗文化財

種別

無形民俗文化財

所在地

関谷・下田野地区

所有者

関谷城鍬舞保存会

見学にあたって

毎年4月に行われる、地元の愛宕神社例祭に奉納されています。

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教育部 生涯学習課 文化振興係

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

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