穴沢用水水神祭絵図

更新日:2021年11月30日

取入口で行われるようになった水神祭の様子を描いた穴沢用水水神祭絵図

穴沢用水水神祭絵図

穴沢用水は、木ノ俣川(那珂川の支流)から取水し、穴沢地区(那須塩原市百村(もむら))をうるおした長さ約4キロメートルの用水で、現在も使用されている旧木ノ俣用水の前身である。明和7年(1770)頃、穴沢集落27軒の自普請(自分達の労力や費用による工事)によって開かれた。完成した際、村人は喜びのあまり三日三晩飲み明かしこれを祝ったといわれる。この用水は後に下流の集落に延長され、非常に重要な用水となった。

この絵図は、その後取入口で行われるようになった水神祭の様子を描いたものである。いつの頃からか旧暦の1月24日を堀祝いとして、この絵図を掲げて村中で酒宴を行うようになったという。製作年、画家などは不明であるが、絵図の中の人物はその服装や顔、人数から推定して当時穴沢用水開削をした27戸全戸の当主であると推測される。画面からは用水開削の苦労や完成時の喜びが伝わってくる。

水神祭の風習は昭和30年代(1955~64)に途絶えたといわれ、現在は行われていない。

※縦59.8センチメートル、横83.5センチメートル

名称

穴沢用水水神祭絵図(あなざわようすいすいじんさいえず)

指定年月日

平成11年(1999)3月11日

員数

1点

指定別

市指定

区分

有形文化財

種別

歴史資料

所有者

個人所有

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 生涯学習課 文化振興係

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479

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