特定外来生物に注意してください

更新日:2023年07月05日

特定外来生物とは

特定外来生物とは、外来生物のうち、日本の生態系などに被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがある生物で、「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」に基づき環境省が指定しています。特定外来生物は生体の栽培、保管、運搬、販売などが法律で禁止されています。

関連資料

見つけたら連絡してください

ツヤハダゴマダラカミキリ

ツヤハダゴマダラカミキリは多種類の樹木を加害することが知られ、国際自然保護連合により「世界の侵略的外来種ワースト100」に認定されている外来生物です。また、令和5年9月1日から特定外来生物に指定されます。

ツヤハダゴマダラカミキリとは

  • 体長(成虫):約2~3.5センチメートル
  • 特徴:成虫は、全体に光沢のある黒色で鞘翅に約20個の白色~黄斑がある。在来種であるゴマダラカミキリに似ているが、胸部の白紋がないことや、上翅基部(胸部に近い翅部分)白紋がなく、顆粒状突起を持たないことなどが、違いとして挙げられる。
  • 生態:幼虫はしばらく樹木の内部で過ごし、成虫になると木から出てくる。
  • 寄生植物:トチノキ属、ニレ属、カエデ属、ヤナギ属、リンゴ属、ナシ属、サクラ属など
  • 被害状況:福島県、茨城県、神奈川県、兵庫県などにおいて発生が確認されている。
対策方法
  • 伐採処分…被害木を伐採し、細かく破砕するか、焼却処分する。成虫の発生しない11月~4月頃に行うのが望ましい。
  • 網掛け…被害木にネットを巻きつけることで成虫の拡散防止となる。

ツヤハダゴマダラカミキリの特徴(PDFファイル:1.2MB)

※出典 福島県「在来種のゴマダラカミキリとの見分け方や雌雄の違いなど」

クビアカツヤカミキリ

クビアカツヤカミキリによるサクラやウメなどの樹木への被害が、県北地域でも確認されています。幼虫が木を食い荒らし枯死させることで、落枝や倒木などによる人的被害や、生態系への被害が拡大するおそれもあります。

那須塩原市内では確認されていませんが、成虫やフラス(木くずとフンが混ざったもの)を見つけたら、下記連絡先へ連絡してください。また、成虫は逃がさず、捕殺してください。

クビアカツヤカミキリとは

  • 体長(成虫):約2~4センチメートル
  • 特徴:成虫は、全体的に光沢のある黒色で、胸部(首部)が赤い。幼虫は樹木の内部で2~3年かけて成長し、6~8月上旬に成虫となって樹木の外に現れる。
  • フラス:幼虫が樹木内部を食害する際(3月~9月頃)に排出する、木くずと糞の混ざったもの。
    大量のひき肉状のフラスを樹木の外に排出する。
  • 寄生植物:サクラ、セイヨウスモモ、ウメ、モモ、カキ、オリーブ、ハコヤナギ、ザクロ、コナラ、ヤナギなど

連絡先

  • 果樹園等の場合:栃木県那須農業振興事務所 0287-22-2826
  • その他の場合:那須塩原市環境課(0287-62-7141)又は、栃木県県北環境森林事務所(0287-23-6363)
木の幹表面を歩く、クビアカツヤカミキリの成虫(メス)の写真

↑成虫

クビアカツヤカミキリの成虫(メス)と一円硬貨との対比を示した写真。写真の個体は一円硬貨2枚分の大きさである事が確認できる

↑1円玉との大きさの比較

サクラ科の木の幹表面に露出した脱出孔の写真

↑脱出孔

木の根元付近に堆積したフラスの写真

↑フラス

※写真は全て栃木県提供

関連リンク

市内で確認されている特定外来生物(植物)

以下の特定外来生物は、繁殖力が非常に強く、一度定着すると在来の野草を駆逐してしまいます。管理している土地で見かけたら駆除し、繁殖拡大防止にご協力をお願いします。

きれいな花だからといって、自宅の庭などに植えてはいけません。

オオキンケイギク

  • 開花時期:5~7月頃
  • 高さ:0.3~0.7メートル
  • 特徴:黄色い目立つ花を咲かせる。葉の形が細長く丸みを帯びている。多年草。
開花したオオキンケイギクの花を接写した写真
盛土の斜面に生えるオオキンケイギクの写真

※写真は環境省提供

アスファルトの道路脇で一斉に開花したオオキンケイギクの花々の写真

※写真は環境省提供

オオハンゴンソウ

  • 開花時期:7~10月頃
  • 高さ:0.5~3メートル
  • 特徴:鮮やかな黄色い花を咲かせる。花びらは10~14枚で細長く、やや垂れ下がる。多年草。
オオハンゴンソウのほぼ全体像を捉えた写真
開花したオオハンゴンソウの花の写真
木々の下に群生するオオハンゴンソウの写真

※写真は全て環境省提供

オオカワヂシャ

  • 開花時期:4~9月頃
  • 高さ:0.3~1メートル
  • 特徴:鮮やかな青紫色の花を咲かせる。葉の縁は細かいギザギザ(鋸歯)があるが、ほとんどまるく見える。1年~多年草。
開花したオオカワヂシャの花の写真
水辺に群生するオオカワヂシャの写真
オオカワヂシャの葉を接写した写真

※写真は全て環境省提供

駆除・排出方法(3種共通)

  1. 根元から引き抜き、天日にさらすなどして枯死させる。
  2. ごみ袋(可燃)に入れ、種や根が飛散しないよう口元をしっかり結ぶ。
  3. 可燃ごみの日にごみステーションに出す。

この記事に関するお問い合わせ先

環境戦略部 ネイチャーポジティブ課 自然共生係

〒325-8501
栃木県那須塩原市共墾社108番地2

電話番号:0287-74-2602
ファックス番号:0287-62-7202

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